ゆるゆるSEの日常

2018年度後期授業

なんとなく記録しておこうと思ったので、今回はまだ成績は出ていないですが2018年度後期授業について書こうと思います。

 

私の2018年度後期の時間割はこのような感じでした。(後期は25単位ほど履修しました。)

f:id:Lemon1114:20190214173739j:plain



遺伝の科学

総合教養科目で遺伝について扱う授業。先生は聖マリアンナ医科大学の講師。

生殖細胞のエラーのメカニズムやその結果、生殖医療、がん細胞のなど高校の生物基礎から更に少し踏み込んだ内容を扱います。

図が豊富なレジュメを毎回用意してくださるので、高校生のときに生物をしっかり学んだ人は説明を聞いていなくても理解できる内容だと思います。

近年人々の関心が高まっている生殖医療・出世前診断・がん細胞を扱い、医療的な側面のみならず現在人々が抱える悩みや社会的に問題になっている部分にもフォーカスされるので、医療と社会の温度差などを知ることができます。

[中間レポート:2000字・期末試験:記述式 授業内配付資料および自筆ノートのみ持ち込み可]

分子生物学

情報理学専攻の授業。遺伝の科学と同じ先生。

こちらはたんぱく質の合成や糖の付加など分子生物学を扱います。

細胞内のリソソームやtRNAなどのをれぞれの役割などを詳しく学びます。

こちらは海外の文献などに載っている図や実際の細胞が動いている様子を収めた映像などを見ながらたんぱく質の役割や転写されたRNAの動き方などを学べます。

現在の技術がどこまでできるのかを知ることができ、とても面白い授業の一つです。

[期末試験:記述式 授業内配付資料および自筆ノートのみ持ち込み可]

アルゴリズムとデータ構造

情報理学専攻の授業。

C言語を使用しながらアルゴリズムの考え方やデータ構造の種類などを学びます。

授業中にプログラムを触る余裕はほとんどないので、実装方法などは自分で勉強することになります。

この授業では細かいところまでアルゴリズムをカバーすることができないので、参考書を購入して自分で学ぶことが必要になるかもしれません。

課題としてC言語が読める必要が時々あるので配列までは勉強しておく必要があると思います。

[課題レポート:毎週・期末試験:A4両面2枚手書きのみ持ち込み可]

マルチメディア概論

 情報理学専攻の授業。

文字(アスキーコード・飾り文字など)や音のサンプリング・量子化、画像処理、情報源の符号化などを学びました。授業の最後の方にはGINPなどを用いて実際に画像を出力してみたり、Pythonを使って画像処理なども行いました。

この授業を通して「画像を処理できるのは面白いけど私に色彩感覚のセンスはないし、一枚の画像にそこまでこだわりを持てないから、画像処理などは向いていないな」と思いました。(たぶんPhotoshopなどを使っても心が折れそうです。)

[中間レポート:スライド5〜10枚・期末試験:web形式のテスト 授業内資料のみ試験時間中の閲覧可]

生態学A

情報理学専攻の授業。

先生の専門である哺乳類の生態学について、個体数の調査方法(MNA法・Jolly-Seber法)、個体数の変動、比較生態などを学びます。

先生の専門が食虫目なので、ネズミとモグラの話がメインになります。授業時にネズミ・モグラの剥製とネズミ捕獲装置(使用済み)を見せてもらうことができます。

繁殖習性などの話では別の哺乳類である有蹄類の話も出てきます。

この授業とはそんなに関係がないですが、動物園に行ったら授業中に剥製の形で見たネズミが生きて動いていたことに感動をしました。

[期末試験:授業内配付資料および自筆ノートのみ持ち込み可]

広告コミュニケーション論

コミュニケーション専攻の授業。

「なんかよくわからないけど、広告を学問として扱うらしいよ。」くらいの感覚で他専攻にも関わらず取った授業で少し後悔しました。(他専攻の授業、特に文理を跨ぐ場合は注意が必要だと知りました。)

この授業では広告の種類や広告による感情・消費行動・興味関心などの変化の研究を学びました。

広告の扱いとしてCMや新聞広告のみならず口コミやSNSなどの影響、日本と外国の環境広告・健康広告の違いの比較なども行いました。

[授業内コメントシート・小レポート・期末レポート]

ネットワークとセキュリティ

情報処理科目。正式名称「情報処理技法(ネットワークとセキュリティ)」、外部講師による授業。

ゆるふわな感じで毎回、テーマを固定せず時事ニュースを取り上げながらセキュリティを学びました。最初の方ではセキュリティに対する考え方や情報の扱い方をプリントを通して扱い、後半ではネットワークの基本的な階層などを扱いました。

パソコンは授業時には一切触らず、スライドやwebページを用いて説明がされます。

[小テスト・期末レポート]

数値計算

情報理学専攻の授業。

C言語を利用して行列式の計算や定積分の近似解を求める方法を学びました。

行列の計算は行列を1次元配列の形で扱い、どのようにループを用いてデータを取り出すかによって計算速度が最大10倍以上の差になることなどを行いました。

ルンゲ・クッタ法などtwitterで賑わっているワードがどんなものだったかを知ることができたので楽しかったです。

授業時間中はひたすらパソコンとにらめっこをし、出てきたエラーを潰す作業と先生の出す答えを間違えずに写す作業でした。

数値計算をパソコンでやらせたかったらお金を出してMATLABを使用したほうがいいことも実感しました。

[期末レポートのみ]

量子力学

情報理学専攻科目。

みんなが大好きなシュレーディンガー方程式を扱う授業です。

数学よわよわな私にとって時間に依らないシュレーディンガー方程式・波動関数の扱いなど、各単元においてわけわからないという感じです。(やばい)

これによって私の長年の謎だったスペクトルや電子の動きなどを理解できたことはとても嬉しかったですが、物理では頑張れないと痛感したので今後は情報系でおとなしくしていこうと思いました。

余裕ができたら再び(別の側面から)勉強したいです。

[小レポート・期末レポート]

男性史

史学専攻の授業。早稲田大学文学部の講師の方がしてくださる授業で、正式名称は「日本史特論(近現代)B」です。

この授業ではジェンダー論の中でも男性史という分野を扱います。ただし、男性史がジェンダー論の立場のみとは言い難く、各歴史学分野を読み替えようとする立場を取っており、女性史・ジェンダー史とは共同・補完関係にあるとしています。

最初の4回は男性史とは何か、6回はライフコース(少年や兵士、父親など)による男性性、残りの4回は別観点からの男性性を扱いました。

この授業で面白かったのは"男性性"の時代による変化です。生きた時代に大きく左右されますが、マスキュリニティ(男性らしさ)が強調された言説の結果ウィークネス・フォビアやホモソーシャルが対照的に出てくる部分や、戦争障害者の扱われ方、近代社会とそれに追いつかない家族のあり方など、今まで私になかった視点がたくさんあり、この授業をとって良かったと思うものの一つでした。

この分野に関してはより深く語りたいので、また別の機会にしたいと思います。

[期末レポート:2000字以上4000字程度]

ReadingⅡB

必修科目。

前期に引き続き中高のような授業。正直、この授業を通して読解力が上がったとは思えず、中高時代の方が英語が読めたし喋れたなあという印象です。

プログラミング

情報理学専攻の授業。

Pythonを扱いました。範囲としては関数・クラス程度ですが、クラスは難しいからと軽く扱った程度で、3回くらいタートルグラフィックスを使う授業でした。(しかも紹介されたものが環境依存であったりしたのでやる必要があったのかと少し疑問です。)

課題が毎週あり、授業外に1時間くらいやれば終わるものが大半でした。

私の場合は授業ではよくわからなかったこともあり、週に4時間くらい勉強していましたが、それでもいまだ飲み込めてない部分の方が多いのでもう少し時間をかければ良かったなと思っています。

プログラミングは自分で勉強しないとかけるようにはならないなと強く感じた授業でした。

[小テスト・期末試験:web形式のテスト 授業内資料のみ試験時間中の閲覧可]

確率統計Ⅱ

数学専攻の授業。

前期は確率論でしたが、後期のメインは統計でした。

母分散・母平均の推定や検定などを扱いました。

確率論は理解ができないままとりあえず定義などを丸暗記して乗り切りましたが、統計論はなんとか式の意味を理解しながら進めることができ、そこそこ安定して勉強を進められた感じがしました。

前期は単位を落とす瀬戸際でしたが、後期は絶対単位が取れてると言える程度にできたので良かったと思います。

[中間試験・期末試験]

 

まとめてみるともう少し授業をとって自分に負荷をかけても良かった気がしますが、おそらくこれ以上取ると成績が落ちると思われるのでこの数で良かったかなと思います。

来年度も勉強を頑張っていきたいと思います。